同志社チャリティーコンサートとは


第14回コンサートパンフレット掲載のご挨拶より


 皆様、本日はようこそ「第14回同志社チャリティーコンサートin寒梅館」にお越しくださいました。心から歓迎申し上げます。

 障がいを持つことは、特別のことではありません。今生きている全ての者がその可能性を持っています。それどころか人は誰もが、やがて老いるときを迎え、必ず誰かの助けを必要とします。自分に少しでも余力があるときは人の役に立ち、自分が助けてほしい立場になったときは、心おきなく助けを得ることができる、そのような社会こそが私たちの願いです。

 同志社の創立者新島襄は、「良心を手腕に運用する人物の育成」を教育の目的とし、同志社にその願いを託しました。徳育の基本としてキリスト教主義を据えたのも、良心とは愛の精神、究極のヒューマニズムの精神であると確信したからに違いありません。それは、誰もが大切にされる世の中を願うものです。このコンサートは、2006年にまだ中学2年生だった石上真由子さんのヴァイオリン演奏を一人でも多くの人に聴かせたいという思いと、石上さん自身の「何らかの形で社会貢献したい」という願いとが一つになり、それに共感した有志の皆さんによって「同志社中学校チャリティーコンサート」が誕生しました。翌年には、さらに幼稚園児、小学生、高校生、大学生が加わり、「同志社チャリティーコンサート」に発展しました。第3回より同志社大学今出川校地学生支援課が共催者となって、「同志社チャリティーコンサートin寒梅館」として、いっそう幅広い皆様のご協力を得て、開催することができるようになりました。また京都市、京都府より後援をいただき、支援の輪がさらに広がっています。

 演奏してくださる皆様は、各方面で研鑽された豊かな才能をこの日のために披露してくださいます。聴衆の皆様も、各福祉施設の皆様も、ボランティアスタッフ一同も、音楽という絆によって、いま皆が一つになっています。

 本日の収益金は、各福祉施設に全額寄付いたします。また東日本大震災と熊本地震の復興支援のためにも、皆様からのお志を寄付いたします。ご来場いただきました皆様のご支援とご協力に、心より厚く御礼申し上げます。

 

2019年6月16日 同志社チャリティーコンサート実行委員会

委員長 川瀬 勝也

同志社大学今出川校地学生支援課

 


会場「同志社大学寒梅館」