石上真由子さんからのメッセージ(第8回コンサートにて)


本日はお忙しい中ご来場賜りまして、誠にありがとうございます。

コンサートをお楽しみ頂けましたでしょうか?

 この「同志社チャリティーコンサート」は、私が同志社中学校の2年生だったとき、当時の教頭先生から、「真由子さんの演奏を、全校生や保護者の方にぜひ聴かせてほしい」とお話をいただき、「僭越ながら、チャリティーコンサートという形でさせていただけたら」とお願いして、実現したものです。

 当時、アメリカ滞在から帰国していた叔父から「アメリカでは、車イスの人が目について多いと感じて不思議に思ったが、これは、日本と違い、アメリカでは障がい者が街に出て、普通に生活するのが当たり前の環境になっているからだと気付いた」というようなことを聞きました。

 ちょうどその頃、私は心の声である演奏を聴いてほしいという思いと、演奏することによって何かできることはないだろうか?という思いとを抱いていました。そこで、コンサートに来て下さった方々に、普段はあまり接するチャンスがない障がい者授産施設の展示を見ていただいたり、作業所の方々と直接言葉を交わしてもらったりする機会にするという、このチャリティーコンサートの構想が生まれました。

 回を重ね、きょう、第8回を開催することができました。14歳だった私は、21歳となりました。この7年あまりの間、私もこのチャリティーコンサートを通じて多くのことを学ばせていただきました。コンサートを実現し、続けてくるにはたくさんの困難があり、道のりは決して平坦ではありませんでした。

 初めに、英断をもって開催の道を拓いてくださった当時の教頭先生に、心から感謝したいと思います。そして委員長、事務局長、大学の学生支援課の皆様、そしてときには涙するご苦労に直面しながらも支援を続けてくださった実行委員の皆様、そして本日のお手伝いに駆けつけてくださったボランティアスタッフの皆様、本当にありがとうございました。そして、このコンサートは、ここ寒梅館に足を運んでくださった皆様の協力なくしては成り立ちません。

 きょうここに集まってくださったお客様と音楽を介してひと時を共有し、共に生きる社会を実感するというのが、このコンサートの趣旨であるからです。

 障がいを持つ人も持たない人も、共に暮らすことができる社会であれば、わざわざ「ふれ合う」とか「交流する」というフレーズを使う必要がなくなると、私たちは思っています。この同志社チャリティーコンサートが、そのような社会を実現する一つのきっかけになってくれたら嬉しいです。

 来年もまたぜひこのチャリティーコンサートでお目にかかりましょう。

つぎはぜひ、お知り合いの方にもお声をかけてお誘いください。

本日は、ありがとうございました。

それでは、最後にもう一曲お聴きください。